デリケートゾーンのケアとして大事なのは、女性の場合は腟内環境を正常に保つこと（酸性）、男性も女性も大事なのは、性器を清潔にして、子宮頸がんや中咽頭がんなどがんの原因になるHPVウイルスが繁殖しないようにすることです。
女性の場合は、弱酸性のボディーソープで洗い、恥垢に汚れが溜まらないように、恥垢もちゃんと洗います。トイレでお尻を洗うときは、温水式便座で洗いすぎないようにすること。洗いすぎることで、腟口が中性になってしまうと雑菌が繁殖しやすくなります。また、肛門の大腸菌が腟に入って、腟炎になってしまうこともあります。
拭く時も肛門周りを拭いたものが腟口に振れないようにするのが大事です。後ろから前に拭くと肛門についている大腸菌などが腟内にはいる可能性があります。
男性の場合は、皮を向いて中までちゃんと洗う必要があります。HPVウイルスは陰茎がんにもなるので、男性もHPVウイルスでがんになります。子宮頸がんは、主に男性の性器のHPVウイルスが女性に伝染ることで感染します。清潔に保ちましょう。
あと、オーラルセックスによって中咽頭がんになる可能性があります。中咽頭癌は、年間8000人弱もなくなっているがんです。清潔に保ち、男性もHPVワクチンを受けましょう。
イスラム教の人は、割礼するから子宮頸がんが少ないと言われています。
イスラム教子宮頸がん数 中咽頭癌
3000人以上の成人を対象に割礼をすることで、異性間の性交渉で性器ヘルペスの感染リスクが25％減少、HPVの感染リスクが30％減少することがわかった。
※参考：男性の割礼、がんの原因となる性感染症も予防 The New England Journal of Medicine
7,764人（男性5,504人、女性2,260人）※国立がん研究センター 2019年口腔・咽頭がん死亡者数
