脂肪から女性ホルモンができる?

小野寺沙恵
脂肪から女性ホルモンができるんですか?
金山先生
脂肪細胞からも女性ホルモンがでます

女性ホルモンが一番多くできるのは卵巣ですけど、脂肪細胞からも女性ホルモンができるので、脂肪が少なくて女性ホルモンが少ない状態になります。だから、適度な脂肪は必要なんです。

脂肪細胞から全身に対して刺激物質がでるんです。脂肪細胞がしっかりしていると脳に対しても刺激物質が出て脳のホルモンを刺激します。その結果、脳からも色んなホルモンが出ます。具体的なところでいうと、アディポサイトカインです。アディポサイトカインが全身に回って色んな臓器や脳の調節作用の役割を果たしています。

脂肪細胞って非常に大事で、女性ホルモンを作るとか、アディポサイトカインを出すなど全身の機能を調節しているホルモンなので、女性ホルモンが少ない痩せの女性というのは、生殖現象だけでなく色んな体調不良をきたします。脂肪細胞が少ないのはあまり良くないです。もちろん多すぎても良くないので、標準体重がよいですね。

女性ホルモン(エストロゲン)にはE1,E2、E3の3種類あって、脂肪細胞から出るのはE3です。LEPやピルに使われているのはE2。E2が一番強く、E1、E3と、E3が一番弱い。

E1:エストロン
E2:エストラジオール
E3:エストリオール

妊娠していない女性では主にE1 E2が卵巣でつくられています。E3は微量です。妊娠中はE1 E2 E3すべて主に胎盤でつくられます。閉経後の女性では 主にE1が体の脂肪組織 筋肉内で作られます。体脂肪が多いほどE1は多くなります。

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