20代のうちに妊娠をするかしないかっていうのを迷っている女性が多い気がするんですが、医師の立場からアドバイスはありますか?

小野寺沙恵
20代のうちに妊娠をするかしないかっていうのを迷っている女性が多い気がするんですが、医師の立場からアドバイスはありますか?
金山先生
妊娠可能年齢を十分認識してライフプランをたてるのが大事です。具体的に言うと37歳以上でやや妊娠しにくくなり、43歳でほとんど自然妊娠はしなくなります。また、女性の場合は生理不順と生理痛を放置しないことです。

どっちもほっておくと不妊症に直結する病気なんですけど、単なる生理不順、単なる生理痛と思ってる女性が多いですよね?

女性の不妊症の3大要因は、排卵障害と卵管障害と子宮の異常です。

  1. 排卵障害は生理不順となります。
  2. 卵管障害の大きな原因としてクラミジアと子宮内膜症があります。子宮内膜症は子宮の外に内膜が付着して起こる病気です。卵管に内膜が付着すると、卵管が狭窄して卵管障害が起こります。子宮内膜症を放置することは、卵管障害を放置することと変わらなく、不妊症に繋がります。
  3. 子宮の異常は、生理痛や過多月経を主な症状とするさまざまな子宮の病気です。代表的なものは子宮筋腫と子宮腺筋症、子宮奇形などです。

生理不順と生理痛を放置するというのは、不妊の原因を作っているようなものなんです。妊娠可能年齢を十分認識してライフプランを立てるのが大事ですね。具体的に言うと自然妊娠は37歳以上でやや妊娠しにくくなり、43歳でほとんど妊娠しなくなります。

生理不順と過度な生理痛がない状態を妊娠するまで続けていられれば、そんなに問題はないですね。

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