エストロゲンが肌を良くするということですが、生理前はニキビができやすいからなどの理由で産婦人科を受診するというのもありなんですか？

生理前にニキビができやすいのはホルモンが原因である可能性が高いので産婦人科で診てもらうのがいいですね。生理の前は卵胞期に比べて、相対的に男性ホルモンが増えるんです。生理が終わったあとに比べて、生理の前は男性ホルモンが多いんです。だから、ニキビができやすい。

排卵するまでは、エストロゲンがたくさん出てきてるんですけど、排卵が終わると今度は、プロゲステロンがたくさんでてきます。プロゲステロンがでてくると相対的に男性ホルモンが増えてきます。

性ホルモンというのは、コレステロール→プロゲステロン（中性）→テストステロン（男性）、エストロゲン（女性）という流れで変化していくんです。

だから、生理前にニキビができやすいという人は、ピルで治療すると治る人は多いですね。ピルで治療するというのは、相対的に男性ホルモンを増加させすぎない量の女性ホルモンをいれるということですね。

ちなみにプロゲステロンやエストロゲンの元になるのはコレステロールですから、コレステロールも大事なんです。コレステロールは悪玉みたいに言われていますが、コレステロールが低いというのも良くないんですよね。歳をとってコレステロールが高いと動脈硬化などになりますけど、若い人はコレステロールが低い方がよくないですね。

コレステロールが低い人は副腎皮質ステロイドが少ないので元気がない。例えばうつ病になりやすいなどの可能性があります。コレステロールが低いというのは女性ホルモンができにくいというのもあるし全身的に元気がなくなってうつ状態になりやすいなどがあります。