子宮頸がんの元のHPVは男性から自然に発生するんですか?

小野寺沙恵
HPVは男性から自然に発生するんですか?
金山先生
HPVは皮膚にいっぱいいます。イボを作るウイルスと同じで腕や足などにもいます。

HPVウイルスは、湿った環境を好むので、仮性包茎などだといっぱいいると考えられています。なので、そういうところを不潔にしている人と性交渉すれば感染してしまう可能性は高いですね。

強調しておかないといけないのは、性病とは違うということです。

女性ホルモンがしっかり働いていれば、膣内は乳酸菌等で守られているのでHPVウイルスは排除されます。ただ、ほとんどの女性にうつります。うつっているけどほとんどの女性はは腟内にあっても排除されているわけですね。

エイズや梅毒、クラミジアなどの性病というのは、伝染ると症状がでます。HPVは性交渉によって伝染るけど、ほとんどが排除されるので性病とはいいません。重要なポイントです。

子宮頸がんになった人がみんな性病だと言われては困りますからね。うつってしまったら女性の性器の恥垢なんかにも溜まりやすいので、オーラルセックスでなめてしまうと、中咽頭癌になる可能性があります。中咽頭癌は8000人弱がなくなっているがんなので、男性もHPVワクチンを打ったほうがいいと思いますね。

7,764人(男性5,504人、女性2,260人)
※国立がん研究センター 2019年口腔・咽頭がん死亡者数

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