体に良い炎症反応ってどういうことですか?
炎症反応が起こることで、全身のエストロゲンが増えて、血管とか神経とかいろんな細胞の刺激になっています。
炎症というと痛いものというイメージが強いですが、生理的な炎症反応というのがあります。排卵と分娩は生理的な炎症反応です。 月1回、自然周期で排卵が起こるというのは、卵巣だけじゃなくて全身のエストロゲンが増えて、血管とか、神経とかいろんな細胞の刺激になっていると思われます。
エストロゲンが増えてプロゲステロンが少ない時に生理的な炎症反応がおきます。これは体に良い炎症反応です。お産も炎症反応だから陣痛は痛いんです。排卵も炎症で、排卵のときもエストロゲンがものすごく増えて卵巣に炎症が起こります。この炎症反応を使って女性は卵巣から卵子、分娩時は胎児(排卵)を押し出しています。
分娩や妊娠というのは、2つの女性ホルモンの変化で起こっているんですね。
一方ピルを飲んでると排卵が起こらないので卵巣に炎症が起きません。排卵というのは月1回、卵子が1個だけでます。年間12個排卵してるんですね。生理が確立する15歳から閉経するのが45歳だとすると30年間。30年間で約360個しか排卵しないわけです。
もちろん周辺に卵子はたくさんありますが、排卵する卵子の数というのはそれだけです。ピルで排卵を起こさないというのは、希少な卵子を無駄にしないというメリットがあるかもしれません。